塔の上のカバンツェル

ディバイナー 戦禍に光を求めての塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

3.4
第一次大戦、ガリポリ戦線で行方不明となった息子たちを探す父親をラッセルクロウが演じる。

また、ラッセルクロウ初監督作品とのこと。

ガリポリ戦線で主戦力として派遣されたANZAC軍団主力のオーストラリア軍を中心に描く、オーストラリア映画であり、息子たちを探す過程でトルコ人との親交を深めていく、歴史友好映画でもある。

ラッセルクロウ初監督作品ということだけど、まだまだ、編集も甘々でストーリーも典型的。
ラブロマンスもありきたりと…まぁ仕方ないのかなぁーと。

さらにトルコ側の将校がヤケに協力的だったり、台詞まわしが説明的だったり…。

オーストラリアとトルコの映像的美しさは歴史観光促進VTRのよう(Blu-ray推奨)。

トルコ語のニュアンスは分からんが、キュレンコの努力の甲斐はわかる。

軍装に関して言えば、トルコ軍の装備はドイツ軍の影響も受けてるので、MP18も出てきたりします。

青年トルコ革命を後半の見所に据えているので、この辺の映像作品としては貴重かも。