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ディバイナー 戦禍に光を求めてのkeroleonのレビュー・感想・評価

4.3
これはこれは。すごい作品!
残酷な直視しづらい戦争の実態があり、でもそこには幾重にも重なる愛があり。ラッセル・クロウの初監督作、描きたいものがすごく分かりやすいから真正面から伝わってくる。

第一次世界大戦、Aus&NZの連合軍・ANZAC vs. トルコのオスマン帝国の戦い「ガリポリの戦い」
両国多大な死者を出した戦争としてオーストラリアではみんな知ってる史実。かつて留学してた時も授業で当然のように勉強したし、4月にはANZAC Dayという追悼の日もある。
この戦争を軸に描かれるのは果てしない親子愛、兄弟愛、そして国や敵対心を超えた愛…あらゆる愛の形が詰め込まれてる。
試写会場内はすすり泣きがあちこちで響いてた。私も肩を震わせて号泣!

まぁ逃亡劇にはちょこっとツッコミどころもありつつも、白けた気持ちには全然ならない。息子を想うラッセル・クロウの優しいブルーアイズの眼差しに、胸がつかまれて雪解けしてく。美しいトルコ女性のコバルトブルーのスカーフ、荘厳なブルーモスク…いろんな青が心に残ったなー。

パッと見、酸いも甘いも噛み分けたオトナの方々が多い試写会での鑑賞。そんな大人の皆さんが注目する理由が分かる、ずっしり重いけど後味は甘く柔らかい作品に大満足。きっとラッセルパパの優しさがそうさせるんだろな〜

2016.1.19