うめ

ディバイナー 戦禍に光を求めてのうめのレビュー・感想・評価

3.8
もう
俺に残された光は
一つしかない

あいつらを連れて帰るんだ
生まれ育ったこの地に

形なんかはどうでもいい
家族みんながまた一緒でいられれば
それだけが
今の俺の足を支えてくれる



息子達を探し
戦場となった敵国トルコへ旅立つラッセル・クロウ。
奪い奪われた関係。
しかし、だからこそ心が通じ合う瞬間もあるのだろうか。
今回は監督も務めているラッセル・クロウ。
特に後半の展開は、若干ドラマチックさが強いところもある。
しかし、伝えたいものの芯がぶれていない。
言いたい事をしっかり言っているのは観ていて気持ちが良いです。



戦争は誰かの大事な人を奪っていく。
そして、奪われた人の悲しみと怒りは別の誰かの大事な人を奪う事になる。
どうしても避けられない時があるのかもしれない。
でも
弱腰と言われても
臆病と言われても
やっぱり戦争はしてはいけないと思う。

自分の息子だって、こうなるかもしれない。
それでも
戦場へ送る命令を下すのですか?

私は
息子が殺されるのも
息子が殺すのも
絶対に嫌です。
うめ

うめ