面白かった。どう考えても抵抗感のあるネタと悪趣味な作劇ではあるし、あのタイミングでのThis is meに違和感はあるし、レベッカファーガソンの描写おかしいけど、全体的には断然支持したい。ミュージカルの幾何学美的な側面を放棄していることが、不均衡を肯定する作品の題材と結果的に一致していたりするので。(一方でバーでのnotフリークス同士のダンスでは必死に線的な対称性を出そうとしたりしてなかなか曲者。)物語的にほぼ同構造の「SING」と比べてもimageの点では対照的で、これはこれで結構アリだなあと素直に思いました。ラストのばっちりキメた雪景色のロケーションを破壊せんとばかりに象が登場するのも最高だし。
、、、ただこういう題材に触れる度に、人間は他者の(歴史的社会的文脈に即した)身体的不平等は思考することなく積極的に肯定するのに、顔面にまつわるdisadvantages の否定には恐ろしいほど無頓着だよな、結果やっぱり人間ほどクソな存在はいないよな、そういう歪な矛盾を飲み込むのが社会だもんなあ、という映画とは全く関係のないところで(いやでもビルコンドンの脚本って「美女と野獣」もそうだけど毎度何かしらあるよね)複雑な気持ちになるので、この世には猫だけいればいいし、早く死にたい。
あとはフリークス×サーカスといえばダンボだけど、ダンボって死ぬほど傑作だよなあ。。。