STPD

グレイテスト・ショーマンのSTPDのネタバレレビュー・内容・結末

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーはアレだけど豪華で美しい演出で突っ切る姿勢がまさにPTバーナム的。
歌とダンスには息を飲んだものの、この程度?という感情を抱いてしまうくらいストーリーがあんまりな出来。
まず主人公がドクズ。予告を見て想像したものを超してきた唯一の存在が主人公のクズ度。
口が上手く商才があり家族を大切にするプラスの面では補いきれないほど酷い所業を次々と繰り返すので、最初の演出で高まった気持ちがどんどん引いていく。
そしてマイノリティーキャラクターのこの程度? な描写。
今は21世紀の頭、さまざまな価値観のグレードアップがされ続けている真っ只中。
伝記映画だからと言えば団員たちへの雑な扱いが正当化されるとでも? そもそもバーナムの人生をそのままではなく、かなり改変している映画だからこそ、史実と違うもっと押し込められてきた人々の葛藤や苦しみ、喜びをじっくり描いても不自然じゃないだろう。
この映画が80年代に作られたのならもっと賞賛されただろうに…。
STPD

STPD