Carly

グレイテスト・ショーマンのCarlyのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.0
完成度はかなり高め。でもミュージカル映画としてのランク付けは難しい…ラ・ラ・ランドに比べれば全然良かったけれど。
まず、ヒュー・ジャックマンの存在感が圧倒的過ぎて他のキャストとの違いが浮き彫り。特にザック・エフロンが凄く軽く見える。(彼が悪いとかではなく、単に一緒に出てるシーンが多かったから)
二人のデュエットであるThe Other Sideはすごく素敵だった(あのバーのやり取りはさすがに鳥肌物)のに、ラストのThe Greatest Showでバトンタッチされた瞬間の絶望感と言ったら…そこは最後までヒュー・ジャックマンに歌い上げて欲しかった。(公開前に曲を聴いてた時の違和感の正体がよく分かった)彼の低音の素晴らしさ。それに尽きる。
This is Meは名曲。ミュージカル映画は大抵見終わった後に少なくとも一曲は頭に残っているもの(ラ・ラ・ランドにはそれがなかった)だが、まさにこれだ。歌声が頭から離れないし歌詞も浮かぶ。震えた。キアラ・セトルはミュージカル出身とのことで納得。
残念だったのはレベッカ・ファーガソンが歌い手ではなかったということ。歌唱シーンはまるでバーレスクのアギレラやシェールのような圧倒感で称賛の拍手を心の中で送ったのに、観終わって調べてみれば歌っていたのはローレン・オルレッド。これはかなりがっかり。
最初の少年時代のシーンもまるでアテレコのような音楽の使い方で、ミュージカルらしくなかった。同じショー系ミュージカル映画ならバーレスクの勝利かな。
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