お湯

グレイテスト・ショーマンのお湯のレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.6
◇人を愛せば、自分を愛せる。This is me !!!!

ほんとに時代を象徴する映画……。
師弟愛・恋愛・家族愛をも超えた……何、何ていうんだろう、アガペー?「神からの人間すべてへの愛」という感じ。その愛から生まれる、師弟愛、恋愛、家族愛。

障害や体の特徴を、見せるべき個性とするか、隠すべき短所とするか、それは自分次第。自分次第で他人の目は変わっていくのかもしれない。
きっとそう考えれば、もはや他人の目なんて気にならない。

バーナムは、団員たちを心の底から「おもしろい!(ユニークだ!)」と思っているんだけど、世間の目は「おもしろい(変だ)」で、それをどこなく気にしてしまう。

団員たちは、バーナムに与えられた、自らが輝ける場所をホームとして、大切にしている。しかし、バーナムは団員たちのコンプレックスを受け入れることが出来ても、自分のコンプレックスを受け入れることはできなかった。
このストーリー構図がうますぎる……感動した。

他人を愛することで、自分を愛することができる。自分を愛することで他人を愛することができる。
最高のショー!素晴らしかった!

昔の日本で小人症の人たちが、プロレスの興行でお金を貰っていたが、世間の「差別だ!」「見世物扱いはひどい!」という声で、失職してしまった、という話を思い出した。個性を生かすことと、見世物扱いになることは、遠いようで紙一重だから難しい。
劇中の彼らのサーカスを批判していた人の中には、そういう「可哀想」っていう人もあったのかな、なんて。
でも「可哀想」なんて、何も生まない気もするけどね。難しい問題。

みんな同じように!が大前提の教育をされてきた、日本人にはより一層響くような気もする。


昼の回だったので満席を避けるために、IMAXで見たけれど、この映画はスマホの小さい画面で見ようが素晴らしいはず!本物のエンターテインメントだと思った。

2本立ての小さな映画館でまた上映したら、見に行きます。何度でも楽しめる。


○ララランド
蛇足です。
同スタッフ?のララランドの時ほど世間で騒がれていないものの、客層や客のテンションも、ものすごく似てる。
誰しもが、比べてしまうのだけど、私は今作の方が現代にあってて、響きました。
多様性を愛せるって、難しいけど、素敵よ。

音楽についてはジャンルが違うので、何とも言えないけど、やっぱりララランドの方が好み。
でも、キアラ・セトル、レベッカ・ファーガソンの歌声は、本当に映画館で聞きたいよね!ね!


あー!楽しかったー!!
お湯

お湯