カツマ

グレイテスト・ショーマンのカツマのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.8
この映画には迸るほどに圧倒的なパワーがある!夢を追う力、コンプレックスを乗り越える力、そして、大切な人を愛する力がいっぱいに詰まっている!押し込められた感情を解放し、魂の歌唱と共に解き放つ!物語はとてもシンプルなはずなのに、その重ねられた感情の発露が心の芯の部分を激しく揺さぶり、もうこんなにも涙が止められなかった。完璧ではないからこそ、泣きたくなるほどの夜を乗り越えてきたからこそ、誰に何を言われても『これが私なんだ!』と心の限りに叫んでいたい。これは心の底から自らの力を奮い立たせる、魂の物語だ。

子供の頃、貧しい身の上だったバーナムは、幼馴染のチャリティとは身分違いの恋。しかし、大人になったバーナムは、彼女の両親の反対を押し切って結婚。2人の娘に恵まれた。
大人になってもバーナムの仕事は安定せず、なかなか貧しい生活からは抜け出せなかったが、奇抜なアイデアからはじめたショービジネスが一部の観客の指示を受け好評となり、酷評する批評家の講評から取ってサーカス(バカ騒ぎ)と名付けた。すでに名の売れていたフィリップを仲間に引き入れ、彼の口利きでついにはイギリスの王室に招かれるという栄誉を得る。突破口を見出したバーナムは新たな一手として、オペラ歌手のジェニーとのツアーを思い付くのだが・・。

この映画を観た後、サウンドトラックを聴きたくて聴きたくて仕方なくなった!感動を何倍にも増幅させる曲の素晴らしさ!そして、それを更に壮大なエンターテイメントへと昇華するロマンチックなシーンの数々!あの『This is Me』を聴くオーディエンス達と同じく自分も叫びながら心の中で歌っていた。純粋過ぎるものはときに皮肉な眼差しを向けられるものだけど、純粋じゃなければ響かないものだって絶対にある。
走り出す、愛する人のもとへ。
走り出せ、そう、見果てぬ夢のもとへ!
カツマ

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