よんたくろーす

グレイテスト・ショーマンのよんたくろーすのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.5
敢えて一言で表現するなら、『酒のつまみに最高の映画』だと思う。
これから見に行く人は、お酒またはレッドブルなどを飲んでから見てほしい。
かつ、一人で深夜のレイトショー観に行くような人ほど、ぜひ昼の混雑した映画館で楽しんでほしい。
この映画はそのくらいのハッピーなテンションで見るのがベスト。
ちなみに、私はレッドブルだった。

この映画はミュージカルだと思って見ると、全く楽しめないと思う。
「芸術的」なミュージカル映画を求めるなら、他を当たった方がいい。
この映画に"本物"を求めてはいけない。
調べてみると、そもそも、このP.Tバーナムは事実とはほぼ違うみたいだし。

この映画には、ミュージカル特有の主人公が落ち込んだときの辛気臭い曲や、クラシカルな曲なんかはほぼない。
故に、場面や感情の転換点なんかが掴みづらいし、「強弱なく終わった」と感じてしまうだろう。

しかし、常にハッピーでハイテンションなことこそ、この映画の最大の魅力なのだ。
個人的には、ミュージカル映画特有の辛気臭さが好きではなかったから、とても楽しめた。

舞台は18世紀あたりのはずなのに、繰り広げられるのは現代的でダイナミックな楽曲とマイケル ジャクソンを彷彿とするようなダンス。
油断すると映画館なのに拍手しそうになった。
特に、ジェニー リンドの初演は素晴らしかった。

感動ではなく、色んな意味でのダイナミックさに焦点を置いたプロモーションの方がよかったのでは…?