りな

グレイテスト・ショーマンのりなのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.2
ミュージカルのオープニングは肝心。鷲掴みされた〜!配給見せる気ないでしょ!ウズウズしちゃった(笑)

成功を味わい貪欲になった彼がみんなをぞんざいに扱って失敗した時も、彼女たちが「見捨てないで」と手を差し伸べたのが凄くグッときた。差別され指差されて生きてきた者たちの、他者に対する優しさと家族を大切にする気持ち。あのタイミングで彼女たちに声を上げて『This is me』を歌わせたのは他でもなくバーナムで、けど歌えるようにさせてくれたのも彼。そう考えるとペテンも時には正義になるから可笑しい。歌えずにいる方がよっぽど窮屈。

ショットバーでフィリップと歌ったシーンが破茶滅茶にかっこよかった。ちゃっかりバーナムと手を組んでたマスターも好き。笑 たくさんの作品で活躍しているけど、やっぱりミュージカルをやる二人を見るのが一番楽しいです。ミシェルウィリアムズも今回は歌声とあんなキレキレのダンスまで!ありがたやありがたや〜〜。あれ撮影どうやったんだろ。それからゼンデイヤのスタイルの完璧っぷりね。なんなんあれ。

実写版『SING』っぽいなとも思ったし、こんな映画みたいな人生ほんとにあんのかよってくらいストーリー展開は綺麗で見やすいし、道を開いてきたバーナムが奥さんの前だけで涙を見せるのも可愛い。それから最後フィリップにいい感じに押し付けて娘の晴れ舞台見に行くのもバーナムって感じでクスッときたし、愛する奥さんの両親でも自分の気持ちを貫くところも好き。

手を伸ばす振り付けが多く見られたのも印象的。夢に手を伸ばし、追いかける志と情熱。本物の信念は回りに回って、受け継がれて行く。最後ハットを使った振り付けはそんな感じに見えた。自分を叫び心から心へ伝えてくる歌!愛する家族と仲間、帰る家は自分で選んで良いんだ。ミュージカルはこれだからたまらん〜〜。
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