映画ケーン

グレイテスト・ショーマンの映画ケーンのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
2.0
《P・T・バーナム》
ヒュー・ジャックマン演じる主人公は実在した”詐欺師”である。
年齢、身長、体重などを偽装し、利益を中心としたショーの商売を行なっていた。
しかし、劇中で詐欺をハッキリと示す描写は少なく美装されている。それは如何なものか…

《ショー仲間(フリークス)》
今作は差別を扱っている描写があるのだが、その描写は極めて少ない。
髭女が笑われるところ、空中女(ゼンデイヤ)が笑われるところぐらいだ。
差別を扱った映画として素晴らしいのはやはり『エレファント・マン』『ジャンゴ 繋がれざる者』だが、それ以前の差別を題材とした映画よりも酷い。
ショーで後方に高身長の男、アジア人の双子?、太った人がいるが、クローズアップすらされず放置されている。怒りすら覚える。

《バーナム&チャリティ、フィリップ&アン》
なぜバーナムとチャリティ、フィリップとアンは惹かれ合うのか、という点が全く描かれていない。
この4人の容姿はイケてる側であり、惹かれ合う理由に「カッコいいから!」「美人だから!」と変な説得力が発生、容姿を気にする「ショー仲間」を否定してしまっている。

《キレのあるオープニング》
この映画の良かったところはオープニングのみだ。キレのあるカットとヒューの美声は素晴らしいが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ラ・ラ・ランド』を超す事は出来なかった。

《劇中の歌》
劇中の歌が多いように感じた。
いい歌だと思ったのが”This Is Me”であるが、良かったのは歌詞のみでメロディは然程良かったとは思わなかった。

また、バーナムがフィリップをバーで誘うシーン、バーナムと妻との仲直りシーンなどが歌に乗せてあっという間に解決する為、違和感を覚える。
ショー仲間も簡単にバーナムを許す為に違和感を感じる。

「歌良かった!」という評価も見るが、それなら「歌だけ聴け」と思う。

《ショーの批評家》
ショーの批評家がバーナムを「詐欺師だ」というシーンが少しだけ出てくるが、映画的には必要が無いと言っていいほど存在が小さい。
また、歌姫の歌を聴くと「君はいなくてはならない存在だ!」と立場を変える。
問題は、「そんなに直ぐ変えるか?」というところである。

《まとめ》
バーナムの人生、ショー仲間の差別、フィリップとアンの恋、歌、と描くもの全て、物語が中途半端で希薄だった。パトリック・スチュワートの髪の毛くらい薄い。
あまりの退屈さに長く感じた。
良かったのはオープニングだけだ。

毒にも薬にもならない映画。
これを観るくらいなら30分程度の子供向け教育番組を観た方が為になる。

ミュージカルシーンも個人的には好きになれなかったけど、それ以外のところ含め、全てが完璧であるかの様に手放しに大絶賛している人がよく分からない。
正直、この映画がここまで人気があり、評価が高い事に恐怖心を覚える。

《”This Is My Option”》
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