話題なので観てみた。
そんな時に歌っちゃう？っていう違和感とか、
ありがちの上げて下げて上げてエンディングみたいな内容にはもっと要求してしまう自分がいたが、ミュージカル映画という視点で観ると大分いい感じ
頭を使って観ることのない、素直に気分が高揚する映画でした
まあ、少し掘り下げて考えてみると、映画の当時は奇形を面白がるために展覧会を開くということが行われており、monster の語源はmonstrane（見せる）というラテン語から由来していると聞いたことがある。
だから、この映画は実話であるらしいので、主人公は貧乏な生活から抜け出したいが為にこの時代にウケる、動く奇形展示会＝サーカスをしただけではないか。事実主人公が障害を持った人やなかなか周りにはいないような見た目の人を集めた動機は一切描かれていない。また終盤あたりのもう一度サーカスを行うに至る時にもサーカス団が勝手にサーカスに居心地の良さを得ただけであり、主人公の気持ちは再びサーカスをするという動きが現れただけであった。しかも中盤あたりにはサーカス団をパーティから除け者にしていた描写も見られた。
ミュージカルだから楽しいし気分も良くなるが、ミュージカルのずるいところは上述したようなことを歌い出すことで考える時間を与えず、都合のいいように観客の心情を向かせることであり、時代背景を考えると安易に気分いいものとしてはいけないと思った。
