なると

グレイテスト・ショーマンのなるとのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
1.5
正直言って全く好きになれない映画。終始イライラしながら観た。こんなの久しぶりだ。

バーナムが詐欺師だとか、それを美化してるとか、そんなことは全然問題ないんだけど、単純にこれなんの映画なの?
バーナム幸運だぜ!って言う映画?
何を見せようとしているのかさっぱり分からない。
映画内では盛り上がってるけど、見ているこっちにはほんとに何にも伝わってこなかった。

まず、ストーリー。ミュージカルみたく何幕かあるんだけど、そのどの幕で終わってもいいように感じてしまう。ショーが成功し始めたタイミングで終わっても、バーナムが結婚する幕で終わっても、何ならオープニングで終わっても全然いい。一幕が終わってやっと終わりかと思うたびに、また次の幕が始まって、「もういいよ!」と叫びそうになった。
しかもしつこく何幕も何幕もやった挙げ句、終わり方めちゃめちゃ雑じゃねえか!っていう。
いやタイミング的にはあそこなんだけどさ…。
大団円と言うにはなんか印象に欠けるというか、とにかくこれで締めって感じがしない。
あと、あの歌姫の幕!話の筋的には聴衆の前でバーナムにキスするってのもありそうな話だけど、それこの映画にいりました?話を進めるためにこじつけ的に入れたエピソードにしか見えない。
全体的に、話の流れとしてはなんとなく分かるんだけど、どれも映画の核となり得るものがないというか、ありがちなのを入れてるだけにしか見えない。そんなんじゃ、まぁ乗れるわけないわな。

それと、テーマ性。この映画、差別やマイノリティに対する視線を持ってるけど、もうそれがナメてるとしか思えない。
全体的に本当に自分勝手だと思う。
最初に民衆が、サーカスをボロクソに批判するのはまだお話的にわかる。
でもそれに対して、フリーク達がとった行動を見てみると、アンチをボコしている。けっこう互いをボロクソに言い合った挙げ句ボコしあっている。
本当に何を言いたいの?って感じ。結局、フリーク達と民衆は分かり合うという道を選ぶことはなく分断されたままであり、ひたすらに自分とその仲間、自分たちの閉鎖的な世界だけを守ろうとする。
この映画、最初に多様性こそが大事だっていうメッセージを持ってるように見せかけて、その実、自分を理解してくれる身内さえいれば良くて、他の知らん奴らは関わってくるな、と言っているようにも見える。
多様性って、互いが違うことを認めあって初めて成立するものじゃなかったっけ…。こんな同質な人たちだけで固まって、住む世界を分けることはなんの解決にもならん気がするのやけど、もしかして僕の気のせいですか?

ただ、1番最初のミュージカルシーンは掴みとしては最高で、これからの展開にわくわくはさせられた。
その後が残念過ぎたけど。