踊る猫

グレイテスト・ショーマンの踊る猫のレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.5
豪胆な映画だ、と唸らされてしまった。『ラ・ラ・ランド』のスタッフが関わっているらしいが、観ながら乏しい知識の中で比較対象にしたのはむしろ『ズートピア』のような映画だった。なるほど、『エレファント・マン』が撮られたあとにこのような「フリークス」のプライドを持ち上げる仕草は単純過ぎて、偽善に満ちていよう。だが、それは製作者側も分かっていて選んだ選択肢なのではないかとも思ったのである。なかなか強かな映画だ。アメリカ……多様な民族がなにはともあれ共存共栄しなければならない土地(それこそ『ズートピア』が生まれた土地)からこの映画が発信されたことの意義は大きい。私自身発達障害者として己を恥じて生きていた時期があるので、登場人物たちには共感する反面、安直に共感することも出来ない……申し訳ないが、この映画に関してはフェアなコメントは書けそうにない。キレッキレの演出に魅了された。
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