凛太朗

グレイテスト・ショーマンの凛太朗のレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
3.6
『This is me』これが私だ!
この印象的な挿入歌が『グレイテスト・ショーマン』の主題なんでしょう。
マイノリティを受け入れ、多様性を認める人間賛歌。わかるよ。言いたいことはよくわかる。
ヒュー・ジャックマンを始めとする俳優も、楽曲も素晴らしいと思います。
でも、個人的にはストーリーがあまりに凡庸。
この映画の何が個人的に一番感動したかっていうと、レベッカ・ファーガソン扮するジェニー・リンドがNever enoughでとんでもない歌声を響かせたシーン。
残念ながら、これ歌ってるのレベッカ・ファーガソンじゃなくて吹き替えみたいなのですが、あまりの素晴らしさに涙ちょちょぎれちゃったね。
ジェニー・リンドが婚外子云々でっていう生い立ちがあるにせよ、既に地位も名声も得ていたこの人の歌に一番感動してしまった自分は、この映画のテーマには乗れてないなぁと感じちゃいました。

ほんで、個人的にサーカス観に行くのが好きだったりするのですが(と言っても、ここ5年くらいで3回くらい観に行っただけですが)、This is the greatest show(地上最大のショー)とか歌い回ってるわりに、見所であるべきはずのショーがショボすぎやしません?
作品のテーマとしてヒュー・ジャックマン演じるバーナムに次ぐくらい重要な存在であるべきマイノリティのフリークス達の描き方も雑ですし。

結局お子様ランチにしか過ぎない映画やんけと思っちゃいました。単純なエンターテイメントとしてはそれでも全然いいですし嫌いじゃないんですけど、ディズニー映画でいいよね。みたいな。
ディズニーではないけど同じアニメーションで『SING』が似たよう内容のことやってますしね。
凛太朗

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