Torichock

グレイテスト・ショーマンのTorichockのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.2
「The Greatest Showman/グレイテスト・ショーマン」

まだ、こんなとこでくたばってたまるか!!

あんなに高らかに

"これが自分自身だ"

と歌われたら、強く生きていけと願い、打ち震えるしかないよ。

レベッカ・ファーガソンが、本当の歌手によるアテレコだと知って、少し凹んだけど、それでもやっぱり泣いちゃうし、どれもこれも歌の力が半端ない。
正直な話、仕事柄、この映画の音楽を、素人が雑に扱う場面にたくさん遭遇したせいで、この映画に対する評価を僕の中で下げていた部分は否めない。

("This is Me"で中途半端な余興とか、フラッシュモブ的なのを嫌という程観てきたし、そもそも普段映画見ないのに、流行とかで使われるのって、この曲の歌詞に反してるし、なんとなく舌打ちしてましたね。
Let it Goで満足しといてくださいや的な...)


でも、よくよく考えたらこの映画にちっとも罪はないからね。

歌の力を極限まで濃縮した作品だからこそ、ぶっちゃけ力技な部分もあったし、劇場でも満たし、家でも観たけど、グッと心を掴まれるところと、んー?と思うこともあった、正直。

だけど、この映画に対する評価を決定づけたのは、特典映像だった。
素っ気ない会議室を使ったワークショップの中で、キャストやらスタッフの前で、キアラ・セトルがThis is Meを歌い始めて、、、
気持ちが入ってきて、大合唱に変わって、涙の絶唱に変わり、ヒュージャクが落涙する場面でこの映画は成立してたのだと思い知らされた。

正直、この場面を先に見てたら、本編見なくたっていいくらいのレベルで、

音楽ノチカラ

がそこに燦然と輝いていた。



年末になり、今年観た中でも絶対に感想を書かなくちゃ、「逃げ」と取られるのも癪なので、この1ヶ月は"取りこぼし"を書いていきます。
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