ラッキーマウンテン

ネオン・デーモンのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
2.6
モデルの地位を争う人間ドラマとサスペンス。
と言いたいところだけど、それっぽい雰囲気映画。
音楽が普段聞かないタイプのもので新鮮だった。特にOPはドキドキした。
しかし、久々につまらん映画を見た。

話はあるようでない。
途中で「画面作りに拘ったライトノベルだ」と思ったけど、映画が進むにつれてそれはライトノベルに失礼かなという気がしてきた。
薄い、説得力ない、展開も雑。
冒頭で「こいつが◯◯で◉◉するんだな(笑)」と冗談で考えてたら本当にそうなっちゃうし…。

かと言って映像が印象的かというとそういうわけでもない。
オサレ感はあるけど、ゾクゾクするような画はなかった。
映画の美しさというより、アーティストPVとかのオサレ感を切り貼りした感じ。
でもまぁ、若い子向けだからそれでいいのかな?
おっさん目線で強いて言えば、夜中のデートでジェシーのドレスが薄すぎて尻の形透けてるのがハラハラした。

そんなわけで中身も見た目も中途半端なために、見た目が命だよ!を否定したいのか肯定したいのか全くわからなかった。
ただ、2点良いところがある。

まずライバルのジジとサラの人工人間ぽさは良い。
サラは外斜視気味のデカ目で美人なんだけど、パピヨン犬と宇宙人のハーフのような不気味さがある。
ジジも完璧美人なんだけど作り物感がすごい。実際の女優(モデル?)さんがそうなのか?

もうひとつは、これだけ中身がないのにタイトルとビジュアルだけで「見てみたい」と一部の女を惹きつけてしまうところ。
去年か一昨年の東京映画祭でタイトルとビジュアルを見て、超見たい!公開が楽しみ!と思ったよ。
そういう意味では「見た目が命」の説得力があったとも言えるのかな。おわり