カント

ネオン・デーモンのカントのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
3.6
女性の美とは何か?ビューティー骨肉ダークバトル。サイコスリル系。

▼田舎者の女の子ジェシー16歳。誰もが羨む美貌を武器にLAのモデル業界に飛び込む。華やかな光と影。そこは羨望と、妬みと怨念が渦巻く女の本性剥き出しの世界。
ランウォークのオーディション。自信に溢れた先輩モデルは見向きもされず、16歳の新人ジェシーに釘付けの審査員。
▼間借りしてるモーテルの管理人は変な奴(ここでキアヌを起用する意味が分からない。カメオか?)
▼ジェシーに対して面倒見の良いルビー女史。副業でエンバーミング・メイキャップをしているルビーは性欲を満たす為に死体をレイプする。
▼ジェシーの友達ディーンはモデル業界の闇を見て「あんな世界に憧れてたのか?」と憤慨。ジェシーは言う。「逆よ。私が…あの世界で憧れの存在なの」
▼ジェシーの独白が凄すぎる。
「私は、自分が美人だと知ってる。皆、私になろうと必死。顔を…削って詰めて注射して、何も食べずにただ願う。いつか私の劣化版で良いから…私になりたいって」

▼モデル仲間のジジが吐き出した物。
まるで…「どろろ」の様でした。
※以下、ネタバレなので注意。
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「どろろ」※手塚治虫の怪奇時代劇。主人公の百鬼丸は全身が作り物で、百八の魔物を倒す度に身体の部位を取り戻す。最初の敵を倒した時に…本作のジジが吐き出した様な眼球をポトリと堕として「目」を取り戻す。現世に蘇った眼球はジェシーの怨念か。

▼ジジの吐き出した眼球を食べたのは、モデル業界の因果応報で「食べる」の言葉を真に受けた所業なのか。モデル的な食物連鎖か(笑)

▼エル・ファニングはとても、とても可愛いけれど脚本に恵まれていない(T_T)
もっとエル・ファニングの良さを活かした脚本をヨロシク。ダコタも一緒にね。
エルとダコタを見ると、本田マリン姉妹を思い出します。マリンちゃんも可愛くなったねー😊
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