どーもキューブ

ネオン・デーモンのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ニコラスウィンディングレフンの悪魔の女神転生



R15指定。
米、仏、デンマーク作品。
原作脚本(他2人)ニコラスウィンディングレフン。



2014年劇場洋画でベストテンに食い込んだ、神のみぞ殴る。ニコラスウィンディンレフン監督「オンリーゴッド」だ。

ライアンゴズリングを引き連れアジアンテイストと強烈な青と赤を魅せつつ、神がかかるような妙な間、癖強い人間暴力真空歌がひろがる。

ネオバイオレンスデビッドリンチのようで圧倒的な映像世界がちょっと外し、時にクスリと笑えて大展開した。

調べるとレフン監督、欧州デーマーク出身。映画畑のご両親から生まれた。

ジャケは何とも美貌たる、奇抜メイク走る顔した女性アップ。

全くのノーマーク作品、だがわりと見てみたい度満点の準新作レンタルしました。



良かったなあ!
いやあ!これ素晴らしかったなあ。

女優の女優映画になってましたね。

全然品ないけどね、ゲスいねえ。貧もあるよねー、憎いねぇ。

貧を抱える
噛みつきや
嫉妬や
あいつより私だろ!
私をみてぇ!だろがおいボケっ!みたいな
熾烈なモデル業界の行間妄想レフン万華鏡みたいな話しでした!
滅茶苦茶ラストとか好き!
あのメッセージも、調べたら超自己満自己都合添付やったあ!フー!みたいな(笑)(妻よ!アイラブユーみたいな、家で言ってよみたいな(苦笑))

さながら
「ブラックスワン」か「イブの総て」かのようだが、風情はまるで違う。イブの総てモデル版幻覚体験物語に見えた。

エルファニングが、突然レベルアップしながらモデルの階段をのぼりつつ、
ラブも混在しながらも
業界の闇、
まさしくナウTHEセクシャルハラスメント的な人や権力者
プレッシャー
不安
セックス
見知らぬ人
不意の暴力
突発的な言動の落ち込み
所作へのあこがれ
立ち振る舞いの違い
麻薬
出身 
才能
破壊衝動
内蔵、ゴアっぽい快楽
とかとかとかとか。

そんなんが、レフンの強烈なカラーリング映像感覚とズンズンビートで
勝手にすすむ
レフンものがたりだった。

まあある意味、ミケランジェロアントニオーニっぽい感じもある。
孤独感や不安心象映画としてのアントニオーニ感としてある。だから好きなんかもなあ。リンチっぽいというところも筋が通ってくる。

エルファニングが好演!
レブンの映像空間に飲み込まれつつ、しっかり動揺していた。
エルファニング調べたら、ソフィアコッポラの「サムウェア」の娘さんだった。

あと、キアヌ出てた。どういう理由で出演していたかわからないが、出落ち悪をふりまく。なんでかな?この出演、謎。レブン、「マトリックス」でも好きなんかな!?

あとは、まわりのとりまきの訳のわからぬ業界人の方々必見!

ラスト付近は、わりとほげ投げられる唐突ラストで、ある意味「はあっ?意味わかんね!」っととれる。
が、やはりそれはレブンのあの独特の間延びした空間処理、モンタージュがたまらなく夢中になっていた瞬間からの解放と
私は良き解釈としたい。

いやあなかなかね、良かったスッ!
ほんと、モデル版裏ブラックスワンだし、女優・モデルさんは共感する部分あると思うなあ。



さて
レブンのデルモ万華鏡
または
レブン悪魔の女神転生
それは幻覚セクシャル女はつらいよ!

どーもキューブ2017年劇場洋画いまんとこナンバーワンです!(えっ!これ!はい大好きです、この変りザマ桃源郷)
娯楽作よりこういうレブン節のような作品を今のご時世に撮りあげるから好き!というね。

本日そのままブログ投稿
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