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ネオン・デーモンのwhitelilyのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
3.5
冒頭シーン観た瞬間に、やられたって思う。レフン監督の作品はいつも事前に身構えても予想を軽々と超えてくる。美しさ、グロさ、エロさが混在する独特の世界観。ゾクッとする程に綺麗で恐ろしい。でも、この作品は好きだった。
エル・ファニングの可愛らしさだけではなく妖艶な黒い部分も余す所なく魅せてくれる。ジェシーは誰もが羨む絶世の美女。プロの目さえも惹き付ける存在感と美しさの前に凡人は為す術もない。嫉妬渦巻くモデル業界の闇。
ラストシーンに向かうにつれ不穏な空気が漂うなか突然訪れる結末も、あぁレフン監督らしいなぁと納得。(やっぱりやらずにはいられないのね、これ)
美を追求し誰よりも美しくなり成功したいって欲望は彼女たちにとって聖域。足を踏み入れたら後戻りは出来ない。
映像美、ストーリーともに見応えあり。
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