圧倒的なアーティスティックさの中に散りばめられる、嫉妬や傷や美への執着、愛や狂気など、あらゆる要素が詰め込まれた、ネオンデーモンというタイトルにピッタリな作品。
極彩色で強烈な色覚とアート感性で有名なレフン監督だけど、圧倒的なカラーとストーリーとカオスが喧嘩せずにアートとして存在できるのは、まさにレフンワールド。
静と動が見事に使い分けられた演出は本当に上手かった。
ただ、凡人な私にはやはり理解し難い感性をお持ちのレフン監督…映像美や雰囲気は好きだけど、色んな伏線やメタファーにはまだまだついていけません…が、モデル業界の美しすぎるどこまでも深い闇とカニバリズムの相性は、あまりにも良い。
ポスターやパッケージにもなっている、冒頭のネオンデーモン感溢れるエルファニングがこの作品の全てを表していて、突き抜けて一番に美しい瞬間。
