このレビューはネタバレを含みます
いまいち世界観にノれなかった。
私がみたかったのは、美が純度の高い暴力として凡庸を悪気なく薙ぎ倒すさまです。
中盤の山猫からの展開は、ジェシーの無邪気で幼い一辺倒の中身が次第に獣性を帯びていくためのアイコンに違いないと信じてたのに〜
コントロール不能な稀代の美貌が少女を自他共に傷つけやがて毒婦を誕生させるのかと思いきや、色んな描写がふんわりあっさりしたまま終着してしまった。
予定調和のごとく、ジェシーが悠々と成功の階段を駆け上がっていく様とは反対に、周りの精神が蝕まれていく描写にもっと力入れて欲しかったな。
ラストは自らが狂いきった先にそこまでやるのか、という驚きより、単にルビーの趣味に付き合わされた犠牲者感があったで…
どうでもいいがマッドマックス3の妻役で出ていたモデルさんのえづく演技が迫真で、思わず吐き気を貰いそうになった。
もう少し振り切ったサイコホラー映画なら最後のチープな目玉にもゲラゲラ笑えたけど、
結局どういう映画か受け止めきれなかった、残念。
ドライヴまだ観てないのでそっちも観てみようかな…