両親と死別し、独りで大都会ロサンゼルスに上京した16歳の少女ジェシー。
彼女の夢は、煌めくファッションの世界のトップモデル!
メイクさんの女性ルビーや、ネットで知り合ったカメラマン志望の男の子ディーンの助けもあり、彼女はモデルの世界に足を踏み入れる事が出来た。
そして一流カメラマンや一流デザイナーに見初められ、めきめきと頭角を現すジェシー・・・おそろしい子!
そんな彼女の活躍を、先輩モデルのサラとジジは快く思わなくって…
華やかな世界で活躍する少女を描いた、頑張る女子応援サクセス映画!…を、レフン監督が撮るとこうなる、という映画です。
あんまり後味よくない映画であることは知ってたので、若さと美貌だけが取り柄の女の子が生きるために様々な酷い目に合う映画かと思ってたら…
枕営業とかAV落ちしたりとか、悪徳プロデューサーに食われたりとかそーゆー描写は無かった。いや、食い物にされてはいるんだけど。
この映画で怖いのは男より女よ!
嫉妬に高慢、憤怒に色欲と7つの大罪のうち4つが、この映画の女たちによって犯されるのだ。
抽象的な映像表現が多く使われていて、前作「オンリー・ゴッド」によく似ていると感じた。
そっちはバトル物の少年漫画を素材に、こっちは「ガラスの仮面」的な少女漫画が素材。
だから女の子の方がテーマを理解しやすいかも…?
自分は分からんかった。いや、ストーリー自体はシンプルで分かりやすかったけどね。
序盤、中盤はその抽象表現も交えてゆっくりと話が進行し、かなり退屈でした。
後半、主人公ジェシーが増長してきたあたりから、面白くなってくる。
先の読めない超展開でクライマックスは盛り上がるが、しかしやはりエンジンかかるのが遅すぎた為にこのスコアです。
ファッションモデル業界の闇を描いた映画としては、個人的には「ズーランダー」の方がオススメです!
あと前情報では知らなかったけど、キアヌ・リーブスが出演してるのは嬉しい。
意外な役柄で、しれっと登場したのはサプライズだった。
かなりのクズ演技も良かった。