嗚呼、何故貴女はその様に美しいのですか。
人間ではないのですか、そうですか。
妖精ですか、そうですね。
そんな気はしていました。
我が麗しの妖精ランキング、今週もブッチギリの第1位、エル・ファニングーー!!
ポスターヴィジュアルからして、もうアート。
でも、アートとかお洒落って、度が過ぎるとダサくない?
髪型も、メイクも、衣装も、全てにおいて、煌びやかなトランスフォームを魅せるエル・ファニングは確かに美しいけど、彼女は素顔が1番美しい。オーガニックでナチュラルなのがやっぱり良い。
素材が良い。
だから妬まれる。
そんなお話。
モデルとして駆け出しのジェシー(エル・ファニング)は、田舎町からLAに上京し、モーテルで1人暮らし。事務所との契約が決まり、一流のカメラマンやデザイナーの目に止まる彼女の美しさは、周りのライバル達の心を狂わせ始める。
究極の美を求めるファッション業界に渦巻く嫉妬の闇。
「何、あの田舎の小娘は?」とでも言わんばかりに、モデル2名とヘアメイク1名の女性達がジェシーを取り巻く。
しかしまぁ、彼女達がブスなんだわ。
外見が、じゃない。
心がドブス。
心がドブネズミ色。
プラスチックみたい。
その外見は人工物の様で、温もりが感じられない。
飽くなき嫉妬心の行き着く果ては、悲しき復讐劇。
…なんだけど、ストーリーが薄っぺらくて、観終わった後に驚く程何も残らない。ヴィジュアル面に傾倒し過ぎたのかなぁ。画はとびっきり美しいのに。
部屋にピューマ。
モーテルにキアヌ。
面白くなりそうなキャラ配置も、ただの記号として配置されている様なもので、物語にさして意味を与えない。
特にキアヌは、感じの悪いモーテルのオーナー役だったけど、中身が良い人過ぎて、キャラとしてはミスマッチだし。
お洒落なのは結構な事だし、
美しさは素晴らしい賜物だし、
見た目って大事なんだけど、
心がブスだと見た目もブスになるという教訓だけは心得た。