らいち

ビッグゲーム 大統領と少年ハンターのらいちのレビュー・感想・評価

2.5
新作DVDレンタルにて。本作の製作に踏み切った勝機がどこにあったのか理解できない映画。
物語は、フィンランドの国際会議に出席するために飛行機にのっていたアメリカ大統領がテロリストに撃ち落とされ、降り立った森でたまたま狩りをしていた少年の力を借りてサバイバルするという話。
「ビッグゲーム」は「大物狩り」という意味で使われ、テロリストの狩りのターゲットは世界で最も強い権力を持つアメリカ大統領という設定だ。社会風刺ギャグやブラックコメディのネタになりそうな設定だが、そこをスルーして、少年に勇気を与える大統領という位置づけで描かれようとする。それはそれで良いのだが、その大統領が一向にカッコよくない。最初から最後まで馬鹿に徹すれば良いのに。。。一方の少年は凄腕のハンターではなく、弓矢もロクに引けない未熟なハンターとして描かれる。意外性からの挽回に期待するが、発揮されるのは少年の度胸だけで、「度胸があれば死なないんだ!」と言わんばかりの無茶苦茶なアクションにツッコむことに疲れて失笑する。そのアクションも無駄に体を張るばかりのもので、画的な面白みは皆無に等しい。ブルーレイの鮮明な画質で見るフィンランドの雄大な風景が唯一の救いか。
後から次々と出てくる物語の真相はとってつけたようなもので、どれも平凡な展開。クライマックスに発揮される少年の能力について全く説明がなかったり、最後に明らかになる悪玉の狙いが宙ブラリなど、ありがちなんだけど、よくわからないことも多数。C級映画の装いながら、サミュエル・L・ジャクソン、ジム・ブロードベントなどのハリウッドの大物俳優も出演しており、いろいろと不可解な映画だった。
【50点】