ホイットモア大統領

クラウンのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

クラウン(2014年製作の映画)
3.4
『スパイダーマン:FFH』を観たので、ジョン・ワッツ初監督作品の本作を鑑賞。

え?息子の誕生日🎂にサプライズで用意していたピエロが来れなくなった!?どうしよう、このままじゃ息子が悲しむ…。
だがしかし!今扱ってる売家に何故かピエロ衣装があってラッキー!そんなこんなでパーティ成功!父親の威厳も保てて良かった!でもあれ?服が脱げないぞ?🤔しかもお腹も減ってきた…。そんな話。

「みんな、おいでよ。」

そんな教育番組の掛け声か、はたまた巷で話題の「どうぶつの森」みたいなキャッチコピー、その実態は…寄ってきた子供たちを次々に食べちゃうムシャムシャ・ピエロ・ホラーだった!

ただし、本作からは
・他人の家の服を勝手に着てはいけない
・汚い格好で風呂にも入らず寝てはいけない
・ヤバい親父の飲み物を飲んではいけない
ということを学べるので、やはり教育映画だったのかもしれない。

ピエロ🤡は厳密に言うと悪魔なんだけど、その悪魔の正体を知る人物兼悪魔よりヤバい顔の親父役として、ピーター・ストーメアさんが出演。さすが元ルシファー、貫禄と狂気を見せつけてくれる。

変異への悲哀OK!ムシャ食いOK!ストーメアさんOK!と来たのに、残念なのが主人公の奥さん。主人公が子煩悩、かつただの良い父親なだけに尚更。
明らかにヤバい状況なのがわかってるのに頑なに信じない上、赤の他人の子を生贄にしようとするし、息子までもが襲われてるのにまだ夫を助けようとするって…。なのに結局最後は…!とイライラ。ストーメアさんばりの決断力と眼力があれば被害は最小限に留まったはず。

個人的にはチェーンソー・トラップのシーンが笑いと狂気の紙一重で好き。この辺の悪趣味な演出がサム・ライミ監督との共通点で、スパイダーマン監督へのの登竜門だったのかもしれない。