ジニョク

パプーシャの黒い瞳のジニョクのレビュー・感想・評価

パプーシャの黒い瞳(2013年製作の映画)
4.0
Filmarksをやっていなかったら、おそらく出会わなかったであろう1本です。
Filmarksに感謝♡︎
フォロワーさんに感謝🍎♡︎

大地に生まれ、
大地を食らい、
大地に生きる。

家を持たず箱馬車と共にあちこちを移動する放浪の民、ジプシー。

そんなジプシーの群れの中で生を受けこの世に産まれ出てすぐに、
“良くないことが待ち受けている”
“恥さらしな人間になるかもしれない”
と占い師に未来を予言された女性、パプーシャの波乱に満ちた生涯です。

読み書きをしないジプシーだけど、パプーシャは自ら文字を習い、詩を詠んだ。
詩を詩とも認識せずに心の声を。
パプーシャのこの詩がのちに彼女の運命を引きずり落とすのです。

閉鎖的な一族。
一族同士の望まない結婚!

“父なる森よ
大いなる森よ
私を憐み、子宮を塞いでください”

この結婚に至るまでの男たちのやり取りが酷すぎる!
今日の稼ぎをよこせ。
その時計もよこせ。
よし、娘をやろう。
ひえ〜、簡単過ぎない?💦
父親はまだ少女の娘を、ずいぶんとおっさんでヒゲモジャ男に引き渡すんです。
ジャケットの絵は婚礼衣装に身をつつんだパプーシャの姿。

それでもパプーシャは報われない淡い片想いをしちゃうんですけどね…。


詩を書くって小学校でやった気が。
構えちゃうと出てこない言葉たち。
でも多分あの頃はなんにも考えずに生きていたんだろうな。
心に何かしら募る思いがあるからこそ、それは言葉となって紡がれるのかも。

全編モノクロ映像ですが、これがとても美しい。
冒頭、雪がちらほら舞うシーンで濃淡のあるこの色合いに引き込まれました。

こおゆうのは手に入らないかな、と思ったら近くのTSUTAYAに置いてありました!
狭いTSUTAYAなんですけどね、最近の私の要望を分かっているようで…そんな訳ないか💦
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