健多郎

呪(のろい)の健多郎のレビュー・感想・評価

呪(のろい)(2013年製作の映画)
3.5
日本っぽくない日本に留学中の学生たちが、富士の樹海っぽくない富士の樹海で酷い目に合うはなし

自殺した母親の施餓鬼の為に樹海を訪れるヒロインたち
しかし樹海には恐ろしい常識が待ち受けていた!
(ちなみにヒロインは日本人と白人のハーフのはずですが、どう見ても純度の高い白人です)
というストーリーはあるけど、まあどうでもいいです

これは映画史上稀に見るカタコト日本語映画
カタコト日本語好きならばこの映画だけで5年は酒が呑めるレベル
施餓鬼なんて日本人でも9割以上は知らんであろう言葉(僕も知らん)を使いながら、看板の文章の改行がおかしい、日本人設定の母親の服装が着物にカンフーシューズ、樹海に派出所があり自殺者の死体を保管している等のワケわからん描写が目立つのも最高
日本人警官役の1人がロシア系(?)というのもなかなか高ポイント

ゴア描写は結構がんばってるのと、自動車はちゃんと左側走行している点は普通に評価できます
ちなみに全編カナダロケらしいです
カナダのテレビ映画ということで予算は高くないと思いますが、それを差し引いても(カタコト日本語好きとして)奇跡的なバランスで成り立つ変な日本観を楽しめる良作
いや、一般的には絶対に良作じゃなくてただのB級バカホラー映画扱いがいいとこでしょうけどね!
健多郎

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