このレビューはネタバレを含みます
異国の赤いおんな、神代監督
2009年3月13日 11時48分レビュー
神代辰巳監督、脚本内田栄一、プロデュース若松孝二。
大島渚も外国資本で「マックスモアアムール」。
寺山修司の「チャイナドール」など異国ポルノを撮る。
大戦敗北後のドイツが舞台。若くて居場所がなさそうな永島敏行を主人公に赤い帽子の女と出会い快楽の日々へ。
そこに絶倫泉谷しげるが絡みます。
神代監督のドイツ観、主役女優の降板、脚本の頭でっかち加減、神代の日活期のある意味ムチャ加減が無い。
堅苦しいドイツの設定にしばられ、いやらしさが妙に美しい画面になる。
本来の神代のもつ女性の元気ないやらしさが無く、耽美的世界観に終始した残念な作品。
執拗にうつす2人乗りの自転車レースのモンタージュが唯一の神代節だ。