クロード（クリスチャン・クラヴィエ）とマリ（シャンタル・ロビー）の娘たちはそれぞれ、イスラム教徒、ユダヤ教徒、中国系の男と結婚し、末娘の4女には白人のカトリック教徒との結婚を望んでいたが、彼女が選んだのはコートジボワール出身の黒人だった。結婚に反対するクロードの言動に、周りは振り回されることになる。
序盤から文化と風習の違いに圧倒される。娘1人を普通に嫁に出すだけでも大変なのに、4人それぞれに違う人種や宗教じゃ、それは大変だ。
最初は人物が多くて関係に混乱するけど、すぐにランチのテーブルで丁寧に夫婦とそれぞれの関係を分かりやすく見せてくれる作りが優しい。
保守的で人種差別アリアリの父ちゃんの発言は、いちいち笑えるけど笑っちゃいけない。
文字だけ見たら、本格的な人種差別でかなりヤバいけど、なんとか一線を越えずに展開させる脚本は見事だった。
それにしてもクロードのシャルルへの反応はヤバイでしょ。宗教でも風習でもなく、完全に人種への拒絶。あれはマズい。
全体的に華やかで明るい雰囲気が好きだったけど、特に個性的な婿たちのぶつかり合いと助け合いが一番楽しくて気持ち良かった。
