このレビューはネタバレを含みます
『普通の人』が『危険』と考えることを『日常』にしている人々がいる。
本作はヒマラヤ山脈・メルーの岩壁シャークスフィンに挑んだクライマー達のドキュメンタリー映画。
山岳カメラマンのジミー・チンが共にメリーに挑み、なおかつ監督・撮影にも名前を連ねているだけに、より一層『リアル』を感じる。
何日も岩壁にテント(それも我々が考えるようなテントではない)を張って、嵐が過ぎ去るのを待つことができるのか?
毎日、チーズひと切れの食事で岩壁を登ることができるのか?
死に直面する事故を体験しても、更なる危険(我々が考える危険ではあるが‥‥)に身を投じることができるのか?
私の答はいずれも〝NO〟
しかし、本作の世界では〝YES〟
そんな『リアル』を体感できる傑作である。
劇場で観たかった!