HidekiAndo

ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男のHidekiAndoのレビュー・感想・評価

3.5
1862~1876年
ミシシッピ州ジョーンズ郡で起きた
事実に基づく物語


南北戦争時、南軍に従軍していたニュートン(マシュー・マコノヒー)は、甥のダニエルが戦死してしまった為、その遺体を故郷のミシシッピ州ジョーンズ郡に帰す為に戦場を後にするが、敵前逃亡の罪で追われる身となってしまう。
その頃のジョーンズ郡の住民達は南部連合当局から家の物を徴収され、貧困に喘いでいた。
そんな降りに、ニュートンの息子が高熱を出してしまうが、医者がおらず、イーキス農園の奴隷女性レイチェル(ググ・ンバサ=ロー)が治療にやって来て、事なきを得る。
また犬に噛まれた際にもレイチェルやモーゼスらに看病してもらい、脱走した奴隷黒人達と生活を送る中で、行われている戦争や法律に疑問を感じるようになったニュートンは、『ジョーンズ郡の自由民』を組織し、州に抵抗を始めるようになる…。

序盤の戦争シーンは結構グロいシーンもあったりしますが、そこ以外はニュートンの『自由への闘争』を、丁寧に描いていました。
ですが、ちょっと長いのと、間に子孫の人種問題も挟まれたりと、ちょっとダレ気味になるのも事実ですが、こういった事があった、という事を語る映画としては、問題提起もちゃんとあり、正統派な作品でした。
タイミング的に、先日のラスベガスでの銃乱射事件を思いだし、こーゆー風に『自由』を勝ち取ってきた国は、なかなか銃を手放せないのかな、とも考えてしまい、やるせない気持ちになりました。
HidekiAndo

HidekiAndo