「金持ちの戦争で、貧乏人が戦う」
冒頭のこのセリフが、この映画を物語ってます。
アメリカの南北戦争時の南部の話。こんな実話があったとは。また、知らない歴史がここにあります。
南部では徴兵制を見直し、奴隷を10人使っていれば長男が兵役免除され、20人なら次男も、、って、金持ちの横暴ぶりが酷い。
そら、貧しい人や小作人は反旗を翻したくもなります。
さらに、彼らの下に黒人たちがいるのですが、、。
この二つの層に働きかけ協力して金持ちに一矢報いようとしたのが、マシュー・マコノヒー演じるニュートン・ナイト。実在の人。この方は、こういう反骨精神溢れる人物がよく似合います。
黒人の救世主というのではなく、あくまで自分や周りの貧しい仲間が搾取されてることへの金持ちへの反抗。
共に立ち上がるのは自然の流れですが、当然甘くはない。その苦難の道のりが、時に熱く、時にやるせなく、丁寧に描かれます。ちょっと長いですが、見応えはあります。
「神の子」かぁ〜別に普通の子でいいから、皆んな一緒でいいのに、、。