よしかつ

海難1890のよしかつのレビュー・感想・評価

海難1890(2015年製作の映画)
4.0
史実に忠実な、「真心」を描いた映画。
多くの日本人に鑑賞してほしいと思える作品。

◆旅行でたまたま訪れた串本町の「トルコ記念館」にて、エルトゥールル号の海難事故・大島での懸命な活動、イランイラク戦争でのトルコ救援機のことなどを知り、本映画にも興味をもったことが鑑賞動機。

◆映画としては、①エルトゥールル海難事故、②イランイラク戦争トルコ救援機の二部構成で描かれている。
いずれも、記念館での展示やwikipediaを読む限り、史実に忠実であると感じた。
(部分的に脚色はあるのかもしれないが、大まかなストーリーラインは忠実)

◆第一部では、他者のために自分を顧みずに支援する姿勢に、非常に心を打たれる。
「真心」という言葉が劇中に繰り返されるが、当時の人々の「海で困っている人は助けよう」という真心がこれでもかというほど伝わってくる。
日々の生活のなかで忘れてしまった「真心」や「心の余裕」を取り戻すために、定期的に鑑賞したくなる、そんな映画。

◆第二部は唐突感がある。。。?また、空港で多くのトルコ人を残して日本人が航空機に搭乗することになったが、送り出すトルコ人の心情にもう少しフォーカスしてほしい、と感じた。
などなど第一部のボリュームに対して第二部が説明不足で駆け足な印象になってしまった。
たエルトゥールル海難事故を契機としてトルコ・日本の友好関係が生まれ、それがあったからこその救援ということは分かるが。。。
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