MACCHO

海難1890のMACCHOのネタバレレビュー・内容・結末

海難1890(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーとなっている歴史は知っていたが、半分仕事のために見てみた。
結果、涙が止まらなかった。

日土両国の役者の演技や雰囲気が良く、開始早々引き込まれた。

エルトゥールル号が遭難するあたりから、串本町での宴会との対比で盛り上げていくのが良かった。
そして、土産も含めて燃えるもの全てを燃料として放り込むあたりからは、ほとんど泣きっぱなし。
遭難シーンの、映像としての迫力も申し分ない。

村の人たちは、自らの命を顧みずに海に飛び込んだり、人肌で温め、自分達の食料も十分でないのに炊き出しをし、回収品の修繕までする。
一切の利害関係はなく、果てしない優しさを感じる。

舞台がイランに移ってからは、自国民を救わない日本の情けなさと、大使館職員のムラトの演説が印象的。

真心が国を動かすということを正に思い知らされ、自分の日頃の行動も考えさせられる作品。

最後にエルドアン大統領のコメントがあるのには驚いた。
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