このレビューはネタバレを含みます
ストーリーとなっている歴史は知っていたが、半分仕事のために見てみた。
結果、涙が止まらなかった。
日土両国の役者の演技や雰囲気が良く、開始早々引き込まれた。
エルトゥールル号が遭難するあたりから、串本町での宴会との対比で盛り上げていくのが良かった。
そして、土産も含めて燃えるもの全てを燃料として放り込むあたりからは、ほとんど泣きっぱなし。
遭難シーンの、映像としての迫力も申し分ない。
村の人たちは、自らの命を顧みずに海に飛び込んだり、人肌で温め、自分達の食料も十分でないのに炊き出しをし、回収品の修繕までする。
一切の利害関係はなく、果てしない優しさを感じる。
舞台がイランに移ってからは、自国民を救わない日本の情けなさと、大使館職員のムラトの演説が印象的。
真心が国を動かすということを正に思い知らされ、自分の日頃の行動も考えさせられる作品。
最後にエルドアン大統領のコメントがあるのには驚いた。