Ohashi

ディアーディアーのOhashiのレビュー・感想・評価

ディアーディアー(2015年製作の映画)
4.0
父親の危篤を機に、故郷に再び集った三兄妹。どうしようもない事情をそれぞれ抱える三兄妹の視点が交差しながら物語は進む。まず、舞台となる足利市の程よい郊外の町感が作品のトーンにぴったりで。自分が田舎育ちということもあってか、三兄妹の長男に妙に感情移入してしまいました。毒っ気の効いたユーモアの濃度も徐々に増し、三兄妹それぞれの事情が絡む通夜のシーンで一気に本音が爆発する瞬間は最高でしたね。

脚本が相当練られていて、どこで何を見せるかという情報の交通整理も非常に巧みなことが映像から伺えます。見終わった後は、何かが解決したような…でも何も解決してないような…それでもどこか肩の荷がおりて楽になったような…という不思議な感覚だったんですが、でも実際の人生ってこんな感じだよなと納得してしまいました。素直に面白かったです