Lizettte

ブルックリンのLizettteのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
4.5
新しい地へ向かう時、憎くて憎くて仕方なかった地元が懐かしく思えるものだ。しかし、一旦新しい地での生活に慣れ、安息の地であると確信した頃、地元はしつこく自分を捕まえて離さないことに気づいたりもする。一度離れた地元へ戻り、再び溶け込むなんて、過去の自分が、変わった今の自分が許さない。やはり、新しい地へ向かった時の覚悟を胸に、地元へは背を向けなければならない。1人の女性の人生の一部分を丁寧に、美しく描いた良作。今春上京する私にはぴったりな一本だった。
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