よくある田舎のなんだか聞いたようなお話なんだけど、とてもまとまりがよく、テンポも良く、観てて飽きない。
序盤はハラハラさせられる。妹がほしくなるかわいさ。手紙を読んでホームシックになっているところなど切ない。
いろんな人に出会うたび「悪い人？」と不安にさせられるが、案外みんな良い人。
船のお姉さん、寮のお姉さん方、寮母さん、上司、街の人々、みんな結構気にかけてくれててちょっと嬉しくなる。
透きとおるような緑の瞳と、瞳に合わせたグリーンのファッションがいい。主人公の素朴なかわいさが際立つ。
気後れして控えめ、でも聡明で芯がある。女性なら誰もが、昔の自分のように(少々思い出補正しつつ)錯覚してしまうのでは？
イタリア人家族のシーンが好き。
8歳の弟が最高に良い。
一時帰国で心が揺れるところなんかも、どう転んでもおかしくないよねって感じで目が離せない。
私はあの男の人の方が好みだけどなぁ。
元バイト先店主に言った言葉は秀逸。忘れてたわ、ってところ。他のシーンのセリフともシンクロしてて、田舎のある人には非常に共感できるはず。(ただ、田舎出身都会在住者の中には、田舎が故郷という記憶を脳から消し去っている者もいるが)
お姉さんとの手紙シーンは本当に切ないけれど、みんな家族を思いやっていて泣けた。
簿記を英語で言うとボキーなの？
もしや、簿記って英語がそのまま日本語になったのかな？と思って調べたらほんとにそうだった。
bookkeepingというのだね。
観終わってからもう一回観てみたけど、最初の頃のおぼこさって女性はなくなってしまうよね…
男が若い子が好きなのわかるわ。
自信をつけ強くなった主人公も素敵だけど、はじめの頼りなくてピュアな感じ、かわいいもん。
そう考えると、アイルランドの彼にはやっぱり好感が持てるのだよね。洗練されただけの主人公に惹かれたわけではないから。
田舎のあの感じの中でお母さんが心配だわ…
