アイルランドからアメリカへ渡った女性のお話。
絵本のような色づかいで、50年代ファッションが可愛くて、大好きな世界観でした。
生きづらいと感じていたアイルランドを出てアメリカへ移ったが生き慣れた故郷を懐かしく、幸せだったと思う主人公。
仕事も上手くいかず、知り合いもいない、何も分からない不安と劣等感。
そんなホームシックも乗り越えてブルックリンでの生活に徐々に馴染んでいく彼女は服も、髪型も化粧もどんどん上手に、綺麗になっていく。
しかしあることがきっかけで故郷へ一時帰った彼女はまたその町で生きやすさを見つける。
私のいるべき場所はアイルランドなのか、アメリカなのか。
自分自身去年上京したこともあり、気持ちが痛いほど良く分かります。
共感の嵐です。笑
新しい場所は全てが不安で道も分からなければ知り合いもいない。
家に帰っても自分の家だと思えるようになるのは時間がかかる。
一方で、住み慣れた場所は懐かしい人がたくさんいる分、人間の繋がりが時に面倒臭いことを思い知らされる。
きっとどこにいても何かしら嫌な事はあるのだろうけど、自分が1番、自分らしくいれる場所を選択できればいい。
