地味で単調にみえるが不思議といろんなものを投げかけられた。
誰もが引っかかるであろうエイリシュの決断は軽薄で浅はかなものに見えるし、腑に落ちない部分もあるんだけど、ふたつにひとつしか選べない人生の決断に揺れてしまう気持ちは誰しも持ってるはず。そういう意味で彼女の迷いを一概に非難することができないなぁ…なんて。
シアーシャ・ローナンはもとから彫刻みたいな顔立ちで、とても田舎の芋娘って感じではないのだけど、アメリカに渡りどんどん自信をつけ、少女から女の顔になっていく様は見事。
あと時代背景とかアメリカとアイルランドの文化の差なんかを理解してるともっと楽しめるかも。
観終わった後のなんとも言えない無力感というか、放心状態みたいな不思議な気分になったが、非常に見応えはあった。