このレビューはネタバレを含みます
勇気と期待を持って外に出たものの、身内との別れをきっかけに故郷に帰った主人公。
ここで暮らし続けることも幸せなのかも、と感じかけたときに思い出したのは、外に出ようとした数々の理由やきっかけ。
私が居たい場所は、ここではない。
と、強い意志を持って、改めて決める。
映画の中で最も美しい表情をしたとき。
その覚悟と、単なる期待だけではない、自分の決意で故郷を離れる姿勢は、この子にとってそれが正しいんだと思わせてくれる。
世界規模のアクシデントが起こるわけでもない。人生の中で平凡なひとりが決める、どこで生きるか、何を大事に生きるか。