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ブルックリンのyuzupiのネタバレレビュー・内容・結末

ブルックリン(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


忘れてた。ここはそんな街だった。


あなただけが知る人
そして気づくわ
ここに人生があると



ずっと観たくて、ようやく。
観たかった期間が長すぎて期待値が大きくて、勝手に物語を作ってしまってた。
想像してたものとは違くて。

作品としてまとまりはよかった。

ただ主人公と私の価値観は違うところが多くて、家族関係、姉との関係はすごく泣けた。ローズ、綺麗で優しいお姉さん。
主人公はなぜアメリカに行きたかったのかとか、その辺りの描写がもう少し欲しかった。
それに帰ってきた時に結婚してることを誰にも言わなかったこともよくわからなかった。

あのおばさんの存在がなければ
彼女はアメリカに行かなかったし
アメリカに戻らなかったのかな。

故郷で振り回された男性のその後が
想像するとつらい。

そして時代が時代だから
さよならが一生の別れになり得る。
だからこそ遠くに行くこと、が
今とは全く違う覚悟が必要だったんだろうな。
現代では故郷を離れてもすぐに会える、
連絡がとれる、SNSでみんな繋がってる。
覚悟の機会がかなり減ったんだなあと。
目の前の人を大切に思わなくなったんだろうなあと。
寂しい時代。

個人的に、エイリシュが初めてアメリカにいくときの船で相部屋だったお姉さんがすごく印象的。

ブルックリンで広げる、深める人間関係もとても素敵だった。
わたしも田舎→都会だからその辺りはとても共感できた。
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