NYoLo

ブルックリンのNYoLoのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
4.7
映画における異性間の恋愛は、分かりすぎて私には難しい。
ラブラブ幸せいっぱいです!ってやつは嘘くさく感じるし、リアルすぎたら辛すぎる。

そんな訳で、いわゆるラブストーリーで、「心をいい具合に鷲掴みされる作品は少ない」と分析しています。

これ、そういう意味ではNo.1だと言えよう!これまで観た中で、今のところ最高です!
可愛くて(2人とも)、現実的で(ドーナル・グリーソンも良かった)、家族との関係もドラマチック(素敵すぎなお姉さん)だけど本物っぽくて(お母さんの気持ちもわかる)。

上手に気持ちを揺さぶってくるしね。とびきりキュートでロマンチックにさせときながら、グラグラに揺らしてきて憎い。やられました。

地域への想いと人への想いを一緒にしているように見えてどうかなって思ったけど、最後はやっぱり「愛」なんだな。故郷は安心できる場所だし、なにもなければ居続けたい場所。だけど好きな人がいる場所が自分の居場所になる。
忘れかけてた遠い記憶♪良い感じで思い出せました。

シァーシャの、パステルでもヴィヴィッドでもないグリーンな出で立ち、可愛かった。
彼女を取り巻く人たちも、パン屋のおばさん以外は優しくて心温まりました。



にしても、どこにでも出てくるな、ジム・ブロードベント。






一晩経って‥‥
観ているときはラブストーリーと捉えたけれど、移民としてアメリカに渡り地に足をつけるまでの彼女の成長を描く中で、恋愛が重要かつ嫌味なく語られていた、ということ。だから全体のバランスが心地よかったってことなんだと思う。

つべこべ言わず、いい作品なら黙って浸れよ!と1人ツッコミ。
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