ブルックリンの作品情報・感想・評価

ブルックリン2015年製作の映画)

Brooklyn

上映日:2016年07月01日

製作国:

上映時間:112分

3.8

あらすじ

1950年代、アイルランドとアメリカ ―― ふたつの祖国を持ちふたつの運命と愛の間で揺れながら美しく花開いていく女性の物語 アイルランドの小さな町に住むエイリシュは、美人でキャリアウーマンの姉とは対照的に、大人しく目立たない存在だった。しかし、彼女の将来を案じる姉の勧めで、ニューヨークへ渡米することを決める。ところが、彼女を待ち受けたのは、小さな町とはあまりに違う生活だった。 高級デパー…

1950年代、アイルランドとアメリカ ―― ふたつの祖国を持ちふたつの運命と愛の間で揺れながら美しく花開いていく女性の物語 アイルランドの小さな町に住むエイリシュは、美人でキャリアウーマンの姉とは対照的に、大人しく目立たない存在だった。しかし、彼女の将来を案じる姉の勧めで、ニューヨークへ渡米することを決める。ところが、彼女を待ち受けたのは、小さな町とはあまりに違う生活だった。 高級デパートでの仕事には慣れず、下宿先の同郷の女性たちは既に洗練されて会話もままならない。激しいホームシックに陥るエイリシュだったが、イタリア系移民のトニーとの恋が彼女を変える。 ニューヨーカーとしての生活を貪欲に吸収していくエイリシュ。ブルックリン大学で簿記を学び、週末にはコニーアイランドで最新の水着に身を包む彼女は、ファニーでスイートな魅力とカリスマ性のある洗練されたニューヨーカーにしか見えなかった。 そんなエイリシュに突然の悲報がもたされる。アイルランドに帰郷した彼女を待ち受けていたのは、運命的な再会、そしてもう一つの幸せな人生だった・・・。

「ブルックリン」に投稿された感想・評価

masayaan

masayaanの感想・評価

4.6
恋の三角関係がありつつ、しかしそれが100%の主題という風でもなく、主に手紙を介して極まるファミリー・メロドラマの高まりがありつつ、それも100%の主題ではなく、つまりそういう面倒臭い事だらけの人生の中で、「自分の生きる場所を・相手を自分で決める」という、ただそれだけの話ではある。おまけに登場人物たちはみな「真っ直ぐ」で、苦難も過ちも一定の節度の中で描かれるように、「NHKの朝ドラ感」というのはもっとも優れた指摘だろう。とは言え、サブカル女のこじれを描いたインディー映画が、ストレートな女の子の奮闘記を描いたウェルメイド映画より優れる理由など何もなく、僕はこの映画の真っ直ぐさがとても好きだ。『雨に唄えば』のポスターが大写しになる瞬間、どうしても涙がこぼれるのを堪えられなかった。光の入り方を贅沢に計算したキメのショットは少し多い気もしたが、「名ゼリフ」みたいなもので決められるよりは遥かに良い。また、この映画のテーマを考える時に、本作とは歌われた背景は全く違うが、サイモンとガーファンクルの「アメリカ」を思わずにはいられない。あの曲の一節にもあったが、都会に出て暮らすということは、自分は探す事ではなく自分を「失くす」事だということがまず、キッチリ描かれている。あるいは、あの曲の流れる『あの頃ペニーレインと』の、お姉ちゃんの視点からの物語があったら、これと共鳴したかも知れない。手堅い脚本だなーと思いきや、秀作『17歳の肖像』や、駄作ではない『わたしに会うまでの1600キロ』の人だった。「その後の人生の雲行きがどっちとも取れない絶妙な終わり方」みたいなのが一つの傾向としてあると思うのだけど、映画がどう終わろうと、彼ら彼女らのその後なんて誰にも保証できないわけで。だから、本質的にはそんなものはどう終わろうと関係ない。ただ、自分は「どっちでも同じなら、ハッピーエンドの方がお得でしょ」というお気楽主義なのでして、その意味で、堂々とハッピーエンドを勝ち取った本作の真っ直ぐさは大いに気に入った。
Narmy

Narmyの感想・評価

3.8
アイルランドで母と姉と暮らすエイリシュ。
エイリシュが週末だけ働く食料雑貨店の店主ミス・ケリーは従業員の話はろくに聞かないし、お客もお金持ちだけをあからさまに差別する。
そんなミス・ケリーにエイリシュがブルックリンに行くことになったことを伝えるところからストーリーは始まる。
このオープニングだけでも、アイルランドでエイリシュの置かれている状況、地域の雰囲気を感じとることができる。

アイルランドの町並み、ブルックリンの街並み、大きく全形をえがくというよりは、一つ一つ丁寧に細かいところをえがき、同じ景色や空間をみせることでよりその国どおしの対比が強調されるようになっている。
この時代にアイルランド人がたくさんブルックリンに来ていて、帰郷することのできないアイルランド人が沢山いたということ。
そんな哀しい現実の中で少しづつ変化していくエイリシュ。
慣れないブルックリンだけど、誠実に暮らしていれば、心の壁はとりはらわれていき、そこに自信を持つという言葉が後押しをし、生まれ変わっていく。

今作でなにより素敵だったのは、やっぱりエイリシュ。
変化もものすごくスタイリッシュに変身というよりは、淡い色彩をいかし、あくまでもお淑やかな雰囲気を保ちつつ内面を磨いていくので、かなり好感がもてる。
そして要所要所で緑色が目を引き、どちらの国でもエイリシュによく似合う緑色がアクセントになることで、心の芯の部分が確かなことを印象づける。

後半部分にある迷いも初めはえっ?と思ったものの、何となく気持ちは分かるような気がする。
誰に何を思われようとも、自分のスタイルに自信を持っているエイリシュがえがかれているので、無意識に選択をしていたということなのかな。

ただ、迷って吹っ切った時の気持ちはもう少しわかりやすいとよかったのにな。
自分の意思でえらんでいるんだろうけど、流されている感じにもみえてそこだけは残念。
MARCH

MARCHの感想・評価

3.7
エイリッシュのグリーンの透き通った目が美しい。

衣装もグリーンを基調とした物を多く着用していた。


コニーアイランドの海水浴のシーン好き。


神父がまじで神対応だった。


憧れの仕事で東京に出てきて、壁にぶつかって、なんか理由つけて故郷に帰ろうとしてる自分にグサグサとくる映画。


将来を心配している姉ローズの計らいでアイルランドの田舎町を出て、アメリカのブルックリンに住むことになったエイリッシュ。
田舎の芋娘だったのが
最後はすっかり垢抜けてアメリカの貴婦人のようだった。


一時戻ってきた故郷は以前とは違って職もあって、愛してくれる男性もいる。自分を必要としてくれる人たちがいる。母の事も一人にしたくない。。
故郷にいたいという気持ちと
彼がいる場所に戻るべきか。。。

このレビューはネタバレを含みます

人と話すこと、仕事を覚えること、晴れた日の木々と木漏れ日の美しさ。そんな当たり前のことを改めて感じさせられる愛しい映画だった。

劇的な事件も物語になるような野心もない。これから栄えていくであろう土地で、今自分ができる仕事を当たり前にする人たち。その後のブルックリンの発展を思うと、年表には載らない歴史を感じてしまう。

再会。
というある種単純なラストに思わずウルッとさせられた。それも映画のトーンや語り口が結実してのこと。
アイルランド移民の女の子の話。
この子とか、イタリア人の彼とかがアメリカを作ったんだ、
こういうドラマがいくつもあって今のアメリカがあるんだ、、
って思うと、おもしろい国だな。
とってもロマンチックでした。
19731110

19731110の感想・評価

3.9
地味だけどいい映画を観ました。
神父さんとデパートの上司の方の優しさがとても印象的でした。
1950年代アイルランドの田舎で母と姉と暮らす女性が一人でブルックリンに行きそこで恋をするお話
しぇい

しぇいの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

自らの故郷の何が嫌だったのか、
再認識するシーンが素晴らしい。
Taki

Takiの感想・評価

3.3
シアーシャ・ローナン。1950年代、アイルランドからただ一人アメリカに移民して、仕事や勉強や恋に頑張る話。前半シアーシャ・ローナンがあんまり男にモテない感じなのはどうかと思った。寮の人たち後半もっと出て欲しかった。
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