コーヒーマメ

ピンクとグレーのコーヒーマメのレビュー・感想・評価

ピンクとグレー(2016年製作の映画)
4.2
映画ファンにはいまいち好かれてない監督・行定勲。
話題性重視の作品が多いのは否めないが、ぼくは2000年以降のベスト邦画として『GO』を挙げてるくらいには彼の作品を好み、今回の「開始62分の衝撃!!」とやらも結構楽しみにしてたクチなのです。
いざ劇場へ向かうと予想通り、キャスト目当ての女子中高生ばかり!!!
始まる前もジャニーズ主演映画CMのオンパレードで、身の狭い思いをしながらの鑑賞でしたが、、、

行定監督、やってくれたな.....最高じゃねぇか!!!!

周りの女の子たちは、まさか、こんな映画だとは思ってなかったでしょ!?
明るくなったシアターからちらほら聞こえる「なんだかよくわかんなかったぁ〜」に、心の中で軽くガッツポーズ。

おまけに中島裕翔が、事務所ok出たんか!?ってくらいの大胆なエロシチュエーションもこなしちゃってる。
これを見たファンはどう思ったのかめちゃくちゃ気になる。笑
ブラックライトを施せば、乳首が映っててもR指定にはかからないんだね〜。
監督自身も、苦肉の策だったけど返って良かった、って言ってたとおり妖艶で怪しげな感じが際立っててGood!!!!

だけど、男であるぼくが目をつけたのは中島くんよりも、夏帆!!!!!
『海街diary』以降、彼女の魅力に絶賛取り憑かれ中なんですが、まさかまさか、このタイミングでこのレベルの濡れ場を演っちゃうとは!!
役柄とあいまって、過去最高にぶっ飛んだ夏帆が見れたのが嬉しいぃぃぃぃ!!!!
ごちそうさまでしたぁぁぁぁぁ!!←
もう本当に、7才の弟連れて来なくて良かったわ。。ww

「開始62分の衝撃」の真相はみんな大好き、あの手法です。
いや〜〜完全に裏をかかれました。
前半に伏線引いてくれていれば、なお良かったけど。(引いていたのを見落としてるかも)
“衝撃”前と“衝撃”後で映像カラーをがらっと変えたのも、斬新で良かった。

ただ、正直、“衝撃”前のキラキラしたザ・青春もののほうが“衝撃”後よりも面白かった。
親友2人と可愛い女の子1人の微妙な三角模様だったり、幼馴染として、そして同志として芸能界に挑んで行く姿だったりが見ていて気持ち良い。
途中、『GO』の「俺は何者だよ!俺は何者だよ!俺は俺なんだよ!!」って名言が使われてたのも大ファンとしてテンション上がるぅぅぅ。
昼飯を一蘭にするかラケルにするか、を賭けたしょうもないゲームも若者らしくて最高。
現場で監督が思いついたらしいが、引越しの際に野球ボールを落とすシーンも、幼少時代の記憶と共にその後の二人の人生を暗示していてニクいぃぃ!!!!
ただ、“衝撃”後は、話運びが少し雑になってる感じが。
全編通して見ると、とても上質で濃いストーリーになっている。

役者も、中島くんを除いた全ての方がとても良かった!
中島くんは....笑 まず、関西弁下手くそ過ぎ!!! 大阪人として首を傾げてしまうような言い回しばかり。 我らが大阪生まれの菅田将暉と比べるのはあまりにも可哀想だけど、これほど話し方だけで差が出るのか....笑
“衝撃”前に関しては、下手くそな演技がかえって(というか、監督の狙い?)、作品に深みを持たしている。(詳しくはネタバレの方で)

ジャニーズ映画だからと毛嫌いせずに観てほしい一作。
いきなり今年の邦画ベスト級が来たかもしれない。
世の男性は、夏帆の体当たり演技を観るためだけでも勇気を出して劇場に行くべし!!