nagaoKAshunPEi

ピンクとグレーのnagaoKAshunPEiのネタバレレビュー・内容・結末

ピンクとグレー(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
62分の衝撃。僕は思った以上に驚かされました。
途中までで予想していたものが全部覆って、完全にしてやられたって感じでした。あの衝撃で4.0つけたも同然。

何よりも役者の力を顕著に感じた作品だった。
菅田将暉、夏帆、柳楽優弥と錚々たる面子が顔を揃えるなか、一番予想外だったのが、Hey!Say!JUMPの中島裕翔。高身長なのに人当たりも良く、それでいて影のある役所を迫真の演技で魅せてくれた。この4人の演技合戦が観られただけでも満足。

ただ主人公が辿り着く答えも、映画冒頭から繰り返し描かれてということもあって、若干肩透かしを食らった感じがした。
それと行定勲監督は1作品のなかで演出のムラがありすぎるなぁと感じた。効果的なめまいショットや主人公が彼女に慟哭するシーンの長回しなど物凄く光る演出もあれば、この場面でその台詞は如何なものか…と首を捻りたくなるものもしばしば。
あと最後のジッポを投げ捨てる場面、あそこは白木蓮吾との訣別を表している良い場面でした。

他者に対する劣等感、他者との相互理解、自己の二面性など、人間の内面にある普遍的な問題がテーマに置かれているにも関わらず、それが全面に押し出されないのが、こちらの想像力を掻き立ててくれていて、観たあとも尾をひく作品だった。