きぬきぬ

ピンクとグレーのきぬきぬのレビュー・感想・評価

ピンクとグレー(2016年製作の映画)
3.5
加藤シゲアキの原作は未読。映画は行定監督にけっこうアレンジされてるらしい。
若い人気俳優のセンセ-ショナルな自殺、現場の第一発見者となった小学五年生からの親友。過去の想い出は美化され色鮮やかで生き生きとしているが、モノクロ-ムの現実では親友の死により注目された青年は、死んだ親友に囚われ続ける。才能ある親友になりたいと思っていてもなれない自分を痛い程知っていたはずなのだ。その才能も人生に執着無く死んだ親友の、やりたいことでなく、やれることだったという皮肉。やりたくても出来ない者には理解出来るはずもない。親友であっても他者の心の内を解るはずがない。それでもあまりに哀しいから、親友がただひとつの心残りだったと思いたい。けっこう痛い話なんだけど泣きました。
中島裕翔と菅田将暉の二人の俳優を逆転させた使い方良い。中島裕翔の親友以外に必要以上の執着のない植物的な雰囲気や、それに相反する菅田将暉の意味ありげな表情も良い。