チーズマン

ゴースト・イン・ザ・シェルのチーズマンのレビュー・感想・評価

3.1
スカヨハが全身タイツで頑張っていました。

監督は『スノーホワイト』などの“ルパート・サンダース”。

攻殻機動隊には原作やアニメ関連作品にほとんど触れた記憶がないです、なので映画化に成功してたのかは分からないけど、現在のSF映画として観て「なんか古くない?」というのが率直な感想ですね。
いや間違いなく最新のCG技術で作り込まれた映像ではあるんです、1つの作品として普通にまとまってたとも思います、ただその描写や内容はどこかで見たことあるようなものばかりで新鮮さは無はなかったかなと思う。
これはある意味、元の攻殻機動隊がその後のSF映画などに色々と影響を与えたおかげ…又はせい…ということでもあると思いますが。

それでも、少佐(スカヨハ)が出来上がるまでを丁寧に描写した最初なんかは結構ワクワクしたりしておおむね序盤の方は楽しんで観てました、けどその後どんどん下降していった印象があります。
ラストの多脚戦車との戦闘シーンはもっとなにか工夫はなかったのかと…。

物語の内容が、自分固有の脳(精神)と替えのきく人工物としての肉体とが完全に分離したものとして存在する主人公をどう描いていくのか楽しみだったけど、結局のところは単に記憶をめぐる話になっていたのは正直物足りなかったです。じゃあ、ゴースト(魂)とはなんだったのか…。
まあ最近この手の話ばかりで食傷気味だったこともあるかもしれないけど。

主人公の少佐を演じた黒髪暑化粧のスカーレット・ヨハンソンは人種のあれも含めて賛否が分かれてるようですが、自分は全然良かったですよ。
ボディスーツがあえて全裸に見えるような全身が入る引いた画面のショットも執拗に多かったですが(カントク…変態ネ!)、実は顔のアップも結構多くてその度になんて美人なんだとスカヨハを堪能できる作品でしたね。

1つの大事な要素であるどれだけフレッシュなものを見せてくれるかということについては、SF色の強い原作の映画化って時間が経てば経つほど今さら感が増してきて難しそうですね。
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