haru

ゴースト・イン・ザ・シェルのharuのレビュー・感想・評価

3.5
なんだろう。案外悪くなかったと思ったのはハードルを下げていたせいかな。
原作漫画、映画、アニメシリーズはすべて鑑賞済み。

攻殻は重要人物の思想のもとに物語が展開していく上に、その思想を持つ人物が魅力的だったり思想自体に惹かれる部分も大きいと思う。けれど、これに出てくる"クゼ"にはトリックスターとしての魅力が全くないし、その奥にいる黒幕の思惑も既視感ありまくり…。攻殻の殻を被った近未来のジェイソンボーンってかんじか?
あとはバトー、トグサ、その他の人物描写にももっと時間をさいてほしかった。

映像がすごく良い。電脳空間へのダイブ描写とか。義体換装シーンや光学迷彩を使った水場での戦闘など、アレもコレも多少差違はあっても実写で観れたことに感激。
鑑識がしっかり赤服だったのも個人的に嬉しい。
荒巻が日本語なのも翻訳ソフトで変換されていると思えば不思議ではない。

まろやかな内容にして、攻殻を知る良いキッカケにするつもりで作ったみたいだけど、それにしても魅力が足りない。リスペクトは伝わるのにもったいない。
そういえばゴーストも囁いてなかったな(笑)
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