タケオ

ゴースト・イン・ザ・シェルのタケオのレビュー・感想・評価

3.1
「狐を狩るのに兎を寄越すな。」
by 荒巻 大輔

士郎正宗による漫画作品「攻殻機動隊」をハリウッドで実写化した本作は、主演のスカーレット•ヨハンソンに加え北野武に桃井かおりといった豪華なキャスト、ディテールの細かいCGで表現された未来都市(ほとんどブレード•ランナー)が非常に印象的な作品となった。

しかし、肝心の監督があの「スノーホワイト」を手掛けたルパート•サンダース監督、「嫌な予感がするぜ」と思った私の勘は見事に命中するのだった•••!

まず始めに主人公やその周辺人物たちの描写が半紙のように薄い‼︎
サイボーグ化が進んでいく世の中で、失われていく記憶に対する苦悩や葛藤といった本作のキモになるであろうテーマに対する表現が貧弱すぎるのだ‼︎
ペリペラ喋るだけで感情とか表情とか細かな演出に欠けすぎている。

肝心のCGを多用したアクロバティックかつ幻想的なアクションも既視感がバリバリで魅力がない‼︎

雰囲気で誤魔化しまくった本作の数少ない魅力は渋くてカッコいい北野武(声がかなり聞き取りづらい)と•••あとは•••何だ?

見て損するわけでも得するわけでもない新鮮味0のSF超大作‼︎
あまりオススメはしません。
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